普段よく使う「設(しつらい)」という言葉にこんなに美しい当て字があることを山本三千子著の「室礼」ではじめて知りました。
節分、ひな祭り、七夕など日本古来の祝い事の飾り付けは生活文化です。 それらを気取らずにシンプルに楽しむ知恵と工夫が、この本のきれいな写真と文章で学べます。
表紙は和服を台のカバーに使った雛人形の写真。 身近にあるものを上手く活用すればいいんだ、とハッとさせられます。年中行事をインテリアとして取り入れる面白さがいっぱい。
2年前の秋に仕入れ、じわじわと売れ始めたのは昨年の春ごろから。 すでに100冊近くも出ました。
さりげない心遣いで季節を演出するセンスが、好感をもたれる理由のようです。モノを買いそろえず、空間を楽しむゆとりの時代の反映でしょうか。 売り手のおもいが伝わったような気がして、うれしく思います。
今年1月で第4版。 売れないとすぐに本が消えてしまう出版業界にあっても、頼もしい重版。 「飾る場所がない」という声をよく聞きますが、このような本を手にすれば、きっとテレビの上だって使いたくなりますよ。
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